終業式が近づくある日のこと。ススムは、ナギが自ら職員室に入っていく姿を見つ ける。珍しい様子に、思わずススムは覗き見。ナギは世澄先生の席へ向かい、 神妙な顔で口を開く。「俺……来週、父さんのところに行ってきます」 初めて聞く事実に驚くススム。ナギの両親は離婚しており、ナギは母親の元で暮ら している。父親の元へ行く……つまりナギは引っ越してしまうということ。 ススム達にこの事を伝えるつもりはないという発言まで聞こえ、すぐさまススムは クラスの皆にそのことを伝える。皆それぞれ動揺するが、ナギが望んだことであれ ば止めることはできない。ナギが黙って引っ越しするなら、こちらもサプライズで 対抗だ!ナギがスミレ町を発つ当日。急いで用意したプレゼントや寄せ書きなどを 用意し、クラス全員でスミレ駅でナギを待ち伏せ! そのとき、エレクトレーバーが突如作動し、なんと出動要請が入ってしまう。オープ の実験で使われた物が今になってアルラゴラに反応し、ドラゴラが生まれていると いうのだ。その影響でナギの乗るはずの電車も止まってしまい、ススム・アキネ を残し、他のメンバーでドラゴラを探し退治しに向かう。ホームに残ったススムと アキネは、ナギと一緒にこれまでの思い出を振り返る。別れは寂しいが、面白かっ た様々な出来事に思わず笑ってしまう3人。話をしているうちに電車の運転再開の アナウンスが聞こえ、皆が無事ドラゴラを倒したことが分かる。ついにホームに全員 が揃い、ナギは大きなプレゼントや色紙を渡され、皆に別れを告げられ、だんだん と疑問を抱き始める。 実は、ナギは父親に会うために一週間北海道へ行こうとしていただけなのだ。 そのことを皆に伝えると、皆は拍子ぬけ。しかし、クラスは変われど皆で5年生を 迎えることができる。これからもよろしく!と皆でナギを見送るのであった。 | |
おまえ、引っ越ししないのかよー!! オレたち本気で準備してたんだぞ!? プレゼント代、今度返せよな〜ッ。 そんなみすぼらしいこと言わない! っていうか、最初に勘違いしたのはあんたでしょ! だって!秘密で父さんのところにいくって聞いたら まさか……って思うだろ!? なんで何も言わずにいこうとしたんだよ?! だって、北海道にいくって言ったらお前も皆も そこそこ騒ぎそうだろ。おみやげそんなに 買えないし。行くのも1週間だけだしさ。 そんなことで……オレたちは…… |